過酸化水素

(酸化還元論的)化学の「酸化」あるいは「還元」をオタとして教えたい、というお節介焼きから見せる、ということではなくて。
「あらゆる質量・電荷は保存する」的な感覚がオタには共通してあるのかなということを感じていて、だからこそ化学の最も基本的な反応は酸化・還元以外にはあり得ないかとも思う。
「条件次第で酸化も還元もできる新しい物質」というオタの感覚が今日さらに強まっているとするなら、その「オタクの気分」の源は過酸化水素(より強い酸化剤と反応すれば還元剤として働き、より強い還元剤と反応すれば酸化剤として働くこと)にあったんじゃないか、という、そんな理屈はかけらも口にせずに、単純に酸化と還元の美しい関係を楽しんでもらえるかどうかを見てみたい。