2009-11-07から1日間の記事一覧

あとがき的ななにか

どんな反応か分からなかったらChemStationでも使って調べてみてくだしあ>< 今回はめんどいのでリンク貼りません。「化学オタが非オタの彼女に化学世界を軽く紹介するための10物質 revised Ed.」はもう少しお待ちください>< 参考にした本 Strategic Appli…

Brown Hydroboration

9つまではあっさり決まったんだけど、10個めは空白でもいいかな、などと思いつつ、便宜的にBrown Hydroborationを選んだ。 Suzuki-Miyaura Coupingから始まって、Brown Hydroborationで終わるのもそれなりに収まりはいいだろうし、合成化学以降のホウ素化反…

Grignard Reaction

これは地雷だよなぁ。地雷が火を吹くか否か、そこのスリルを味わってみたいなぁ。 こういう有機金属試剤を無水・アルゴン雰囲気下で使って、それが非オタに受け入れられるか気持ち悪さを誘発するか、というのを見てみたい。

Oppenauer oxidation

遷移金属の「Template Effect」あるいは「Green Chemistry」をオタとして教えたい、というお節介焼きから見せる、ということではなくて。 「遷移金属触媒が非常に有用である」的な感覚がオタには共通してあるのかなということを感じていて、だからこそ最近の…

Rosenmund Reduciton

今の若年層でRosenmund Reductionを使ったことがある人はそんなにいないと思うのだけれど、だから紹介してみたい。 LiAlH(OR)3が開発されるよりも前の段階でアルデヒドに関する哲学や反応はこの反応で頂点に達していたとも言えて、こういうクオリティの反応…

Kumada Coupling

「やっぱりクロスカップリングは炭素-炭素結合形成のためのものだよね」と言う話になったときに、そこで選ぶのは「Hiyama Coupling」でもいいのだけれど、そこでこっちを選んだのは、この人名反応の求核剤が好きだから。 断腸の思いでマイルドな条件を使って…

Tsuji-Trost Reaction

たぶんこれを見た彼女は「π-allylだよね」と言ってくるかもしれないが、そこが狙いといえば狙い。 これほどの反応がその後続いていないこと、日本で発見され、そのまま反応機構などが詳細に検討されてもおかしくなさそうなのに、アメリカで詳細に検討され日…

Evans Aldol Reaction

ある種の全合成オタが持ってる天然物の不斉全合成への憧憬と、一方で完璧なエナンチオ/ジアステレオ選択性が必ずしも出ないと唱えるオタ的な有機合成へのこだわりを彼女に紹介するという意味では良いなと思うのと、それに加えていかにも最近の有機合成化学的…

Sharpless Asymmetric Dihydroxylation・Noyori Asymmetric Reducton

アレって典型的な「オタクが考える一般人に受け入れられそうな人名反応(そうオタクが思い込んでいるだけ。実際は全然受け入れられない)」そのものと言う意見には半分賛成・半分反対なのだけれど、それを彼女にぶつけて確かめるには一番よさそうな人名反応な…

Suzuki-Miyaura Coupling

まぁ、いきなりかよとも思うけれど、「Suzuki-Miyaura Coupling以前」を濃縮しきっていて、「Suzuki-Miyaura Coupling以後」を決定づけたと言う点では外せないんだよなぁ。知名度もあるし。 ただ、ここで、オタトーク全開にしてしまうと、彼女との関係が崩れ…

有機合成化学オタが非オタの彼女に有機合成化学世界を軽く紹介するための10人名反応

まぁどれくらいの数の有機合成オタがそういう彼女をゲット出来るかは別として 「オタでは全くないんだが、しかし自分のオタ趣味を肯定的に黙認してくれて、その上で全く知らない有機化学の世界とはんなのか、ちょっとだけ好奇心を持ってる」ような、オタの都…